訃報: 書策小屋の渋谷書策さん大往生

 日本最高齢の山小屋 小屋番として88歳直前まで書策小屋を守りぬかれた渋谷書策さんがこの7月10日(金)午後4時半、永眠されました。 大正5年2月生まれで93歳の大往生でした。 心よりご冥福をお祈り申し上げます。 

 書策さんは戦後間もなく尊仏小屋の小屋番をされその後独力で書策小屋と木ノ又小屋を建設し経営されました。 木ノ又小屋の方は途中で権利を委譲されましたが書策小屋は文字通り全人生をかけて守り続けられました。 

 山小屋の傍ら書策新道を完成させ丹沢の緑化運動を永年にわたり実践されました。 また竜神の泉は書策さんの発案と実行力で建設されました。 ウィットにとんだユーモアで多くの登山客の人気の的でした。

 名実共に丹沢の顔でした。 生涯をかけて丹沢の為に尽力 貢献されました。 書策さんの残された偉大な業績と足元に敬意を表し遺志を引き継いで丹沢を守り育んでいかねばならないと思います。

4 thoughts on “訃報: 書策小屋の渋谷書策さん大往生

  1. そうだったのか。大阪ヘ単身赴任中だったので、知らなかった。合掌。社会人になって初めて泊まった山小屋だった。そう言えばユーシンの叔父さんが亡くなった報は大阪まで来たなあ。初丹沢経験から30年。今では蛭が出るので、GWを過ぎると入山を避けるようになってしまった。残念。草野さんももう70は越えられと思う。10年近く鍋割も入ってないけど、お元気かなあ。よし、今年は年末までに一度行こう。幸い、三◯べからの裏道をある方からおそわった。あの道は使えるしね。

  2.     2017・12・11
      表丹沢で最もお気に入りのコースです。大倉尾根や表尾根にはうんざりです。
    書策新道~塔ノ岳~源次郎尾根が静かな山歩きを約束してくれます。

  3. 昨日、書策小屋の跡のベンチに座って、書策さんの味噌汁の味を思い出していました。

  4. 書策さんの晩年、書策さんに会うためだけに丹沢に行きました。「ハチジュウ過ぎたら人を担げなくなった。そしたら急に山が怖くなった。それでも春になると花が待ち遠しい。夏は花火が見える。秋には紅葉が気になって、冬になったら雪が見たくなる。結局降りる気にはならん。」そう言って、何処から上がってきたか、どうなっていたかと小屋の周囲の状況を聞いてきて、今なら何処がいい。行ってみろと言ってくれる。尊仏の小屋に寄って、花立さんに聞くと「じいさん、星になりたいんだよ。降りろって言ったって聞かねえ。」と。下山されたと聞いた時には胸が締め付けられる思いでした。沢山、沢山、山を思う気持ちと人柄に学びました。私の財布の中に、書策さんがいれてくれたコーヒー代のお釣りにもらった百円玉が、今でも入ってます。

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